料金別納郵便で世界にたった1つだけの結婚招待状を作ろう!

結婚式の招待状は、出席してもらう方々に自分たちの結婚についてのお知らせという大きな意味を持っているものです。こだわりの結婚式にしたいと思うのであれば、式や披露宴だけでなく、そのお知らせから手の込んだ世界にたった1つだけのものを作りたいものです。
料金別納郵便とは、通常は切手を貼るスペースに別納のスタンプが押されているもので、だれでも一度は見かけたことがあるでしょう。しかし、自分でもそのようなものを利用できるとは、知らない人も少なくないかもしれません。もちろん、結婚式の招待状に通常の切手を貼ることに問題があるわけではありませんし、結婚式では慶事用の切手もありますから、そういったものを使うことが一般的ともいえます。でも、切手ひとつにも手間ひまかけてオリジナル性を出すことで、より一層、特別な雰囲気を結婚式招待状に付加することも可能です。
たかが切手と侮ってはいけません。工夫が凝らされたものなら、2人の人柄や思い入れも伝わるというものです。料金別納マークは、意外と知られていないかもしれませんが、実は、半分にオリジナルのデザインを入れることが可能なのです。また、この方法なら、消印が押されないため、せっかくのデザインが切手や消印で損なわれてしまう可能性もなくすことができます。料金を別納するマークの決まりとしては、同じ料金の郵便物を10通以上一度に差し出す際に、あらかじめ郵便物にそのマークを印刷することで、切手を貼らずに郵送することができるというものです。つまり、郵便物は、すべて同じ料金であることが条件となります。しかし、料金ごとに分けて郵送することも可能なので、その必要がある場合には、事前に郵便局の窓口で確認するようにしましょう。そして、郵便料金は、郵便物を差し出す際、郵便局で直接支払うようにします。それ以前に手続きが必要などということはありませんから、意外と手軽です。
結婚式の招待状というのは、いろいろと同梱するものも多いので、予想以上に重くなるケースも多いものです。結婚式招待状の用紙自体が、通常の便せんと比較しても、かなりの厚みがありますし、そこにさらに装飾がされているものもあるので、それだけでもかなりの重量です。また、式場への案内の地図や、二次会会場のお知らせ、そして、新郎、新婦へのメッセージの用紙が入る場合もあり、重量だけでなく、厚みも出てきてしまいます。そうなると、82円切手では料金が足りずに、92円切手などを選択することになってしまったり、切手を複数枚貼ることにもなりかねません。そうなると、せっかく手の込んだものを作っていても、切手が台無しにしてしまうという事態にも陥りかねないのです。このような場合にも、料金が別納なら、安心できるといえるでしょう。
また、招待したい人が大人数の場合で、切手を貼ることになれば、一枚一枚、自分で切手を貼り付ける作業は意外と大変なものです。同じ時間と手間をかけるのであれば、いっそのこと、料金別納のマークを自作してみるのも良い思い出になることでしょう。
自作する場合には、サイズなどに決まりがあるので、事前に確認して把握しておくことが大切です。間違って作ってしまうと、使うことができないので十分に注意しましょう。
まず、円形の場合、大きさは直径2センチから3センチの間に収まるようにしましょう。四角形の場合では、たて、よこ、2センチから3センチ以内です。このサイズ以内であれば、たいていの場合、自由に絵柄を決めてよいようです。ただし、個人名などを入れることはできないので注意が必要です。また、料金別納郵便という文字をはっきりと入れることが絶対条件といえます。この点について守れば、基本的には、自由に作ることができそうです。パソコンでグラフィック系のソフトを使えば、手軽にプロ並みの仕上がりにすることも可能ですし、デジカメなどの写真を取り込むことで、より一層、オリジナル性の高いものができるともいえます。また、消しゴムハンコのようなもので作ってみるのも楽しいかもしれません。
ただし、この際に気を付けなくてはならない点として、本来の目的を満たしているのか、ということについて忘れないことが大切です。特に、手作りで思い入れが強くなってしまうと、次第に本来の目的から逸脱してしまうケースも少なくないでしょう。たとえば、消しゴムハンコのように、彫刻のような作業で進めると、自分ではうまくできたつもりでも、文字として読むのが困難な場合も生じてしまいます。そのようなとき、かろうじて読めるから大丈夫、という考えではいけません。あくまでも、だれの目から見ても、確実に読むことができるというのが、本来の料金別納のマークの役割といえます。ですから、せっかく作っても、いざ差し出そうと郵便局に持ち込んでから断られてしまうと、スケジュール的にみても、間に合わなくなってしまって、仕方がなく切手に変更するということにもなりかねないので、自作のものが完成したら、郵便物を差し出す前に、事前に郵便局に持って行って、使うことができるか確認してもらうのが確実といえますし、安心にもつながるでしょう。その郵便局によっても、対応が分かれることがあるかもしれません。基本的に、著作権に問題があるようなキャラクターは使用することができませんし、結婚式の日付をマークに入れていいという判断をする場合もあるようですし、認められないケースもあるかもしれません。どうしても、結婚式の日付を入れたいのであれば、何件か郵便局を訪れてみるのも良いでしょう。
また、自作するか切手にするか、決める前に、結婚相手や両親と相談することも忘れてはいけません。結婚とは、お互い、全く異なる環境で育ってきた人がひとつの家族となるものです。お互いの両親だけでなく、親戚とも、親族になるわけですから、その中には、自分と異なる価値観の人がいて当然と考えるべきです。結婚式の招待状を自作したり、切手を貼らないということについて、自分の中では、なんの違和感を感じていなくても、まずは、結婚相手に確認するようにしましょう。そして、結婚相手が賛成してくれたとしても、そのご両親がどう考えているのか、しっかりと確認しておくことが重要です。結婚式の招待状が届く先は、自分の友達など若者だけではありません。高齢の親戚など、さまざまな年代の人に届くものなのです。
なかには、料金別納郵便という文字の別という部分に反応して縁起が悪いとか、別れを連想させるなどと反対される場合もあるかもしれません。しかし、この文字は、本来の目的として、変更するわけにはいかないので、そのような理由で反対されるのであれば、それでも押し通すのか、考えてみる必要があるともいえます。結婚は、結婚式だけでなく、それから長い年月、続いていくものです。結婚相手のご両親やその親戚とも、ずっとお付き合いしていくことになります。結婚式以前の、招待状の時点で、人間関係にトラブルが起こってしまっては元も子もありません。ですが、そもそも、料金別納郵便のシステムや、そのマークを自作できることについての知識がない場合もありますから、その点について、熱心に説明すれば、意外とすんなりと認めてくれるかもしれませんし、それ以上に、結婚式について真剣に考えているのだという高評価にもつながる可能性もあるので、多くの人の思い出に残るような素敵な結婚式の招待状に仕上げたいものです。