海外では当たり前!結婚式の招待状の前に出す“セーブ・ザ・デート”とは?

結婚式を挙げると決めたのなら、海外の文化である「セーブ・ザ・デート」というのを取り入れてみませんか?これはよく行われている習慣でぜひ来てほしい人には当たり前のこととしてお送りする風習があります。むしろ、結婚式に来てほしい人にこそ送るべきものなのです。
この「セーブ・ザ・デート」とは、結婚式の日取りが決まったらその日取りだけを先にお伝えするメッセージカードのようなものです。実は海外ではすでに常識となっており、結婚式が決まったらその日取りだけを先にお伝えし、また結婚しますということを伝えるためのカードとなっています。意味合いとしては「この日は結婚式をしますから、あらかじめ予定を開けておいてください」というものです。結婚式の日程が決まってからはしばらく期間があることが多いでしょう。また、友達の中には先々の予定なんてわからないという人も少なくないもので、このような人たちに日程だけでも先にお伝えすることで、予定として組み込んでおいて欲しいという意味合いがあります。これはゲストの予定を押さえると同時に、他の予定を入れてもらわないように配慮するためのカードです。いきなり伝えるのも、と思うかもしれませんよね。とはいえ、先に伝えておくことで予定を確保できます。特に普段から恋愛相談や恋人がいることを伝えられている場合は喜んでくれるでしょう。また、結婚式に参列できないことがすでに明確に分かっている場合は事前に連絡があるでしょうから、そのような配慮もできます。特に不幸事があった家にはあらかじめセーブ・ザ・デートのような形でカジュアルに伝えておくと、返事も気軽に伝えられるでしょう。
タイミングとしては、だいたい挙式の半年から10ヶ月ほど前に送ります。これはあくまでも予定をお伝えするだけのものですから、特に返信などは必要ありません。ただ、考え方としては事前に予定を伝えておくということですから、日程が決まったのならその日にすぐに作って出すこともできるでしょう。なるだけ早く、それこそ結婚準備に時間が掛かるその前に日付を決めて報告しておく必要がある人にこそ出しておきたいところですね。
内容は、かなりシンプルです。結婚式をします、ということと、結婚式の日付だけを伝えられればいいのですから、それ以外を特に書く必要はありません。ただ、現代日本ではまだセーブ・ザ・デートの習慣が広く一般に知れ渡っているというわけではありませんから、その点も伝えておきましょう。例文としては「当カードは挙式の日取りだけを先にご連絡差し上げるカードです。詳しいことが決まり次第招待状をお送りいたします。出席を心よりお待ちしております。」というように、カード以外にも一言添えるメッセージがあると嬉しいでしょう。カードなので封筒に入れてお送りすることになります。封筒にはカードを入れておき、一緒にメッセージの紙を入れるとかなり丁寧です。開いた余白に一言書いても素敵でしょう。
カードですが、デザインはとても自由です。ペーパーアイテムですが、まだ結婚式の内容を詳しく決める前から送ることができますので内容は自由です。欧米ではかなりこだわったもの、映画のポスターをもじったもの、イラストやグラフィックがいっぱいのもの、本人たちのラブラブなショットと一緒に連絡をするようなものもあります。デザインに関しては特にこれというルールが無いのですが、あえていうならエンゲージメントフォトを使うことが多いでしょう。このエンゲージメントフォトとはプロポーズを受けてから結婚するまでの間の婚約期間中に撮影する写真のことです。あまり日本にはない慣習ですが、欧米では写真撮影を行います。改まったものではなく、カジュアルなファッションでもOKなので費用がそんなにかからないのが嬉しいところですね。また、このエンゲージメントフォトを結婚式のウェルカムボードに使うこともできます。
ペーパーアイテムだと思うかもしれませんが、中にはメールに画像を添付して送るという人もいます。そのくらいカジュアルな風習なので、先に日付だけをお伝えするようにしておく目的ならば、メールでもいいでしょう。ただ、ビジュアルやイメージを伝えられるように、メールであれば画像は必須です。また、SNSでのメッセージでやり取りをする場合も画像添付ができるのなら添付しておいたほうがいいでしょう。ビジュアルに残しておいたほうが視覚的にも役に立ちますし、結婚式をするという印象をより強くつけられます。
なお、この段階で送るのにはもう一つメリットがあります。それは正式な名前や住所の確認ができる、ということです。招待状を作る段階になって招待する人の住所や本名がわからない、ということは少なくないものです。実は招待状は改まった正式なご案内となり、そのために住所や名前の誤字・脱字などがあると大変失礼になるのです。このため、この段階で郵送しておき、ついでに住所や本名などが違わないかどうか確認しておくと、招待状を送る時に確認をしたりする手間が省けます。また、返送されてきたのなら住所や氏名が間違っている可能性がありますから、改めて確認ができるでしょう。招待状を送るときになって「住所や本名を教えて下さい」というのも方法ですが、その一方で改まった人にはそういう詳しい個人情報を聞くのが難しい場合もあります。このため、そんな時にあらかじめ招待状の前に住所や名前の確認まで出来ると思えば、あまり手間にはならないでしょう。
また、呼んでもらう側にも嬉しいのがあらかじめスケジュールがわかっているということです。これは招待状はだいたい3ヶ月ほど前に届くのに対し、セーブ・ザ・デートは早ければ10ヶ月以上前からでも送ることができますから、その分先にスケジュールを予約できますし、結婚式をする・結婚するということを事前に伝えることができるのです。このような通知は特に早ければ早いほど良いでしょう。というのも、予定や予算、ファッションなどの気遣いをより大事にできるためです。また、事前に伝えてもらうと予定を組みやすいものですし、何かをやるときにも依頼してもらいやすくなります。そして海外の人を招待する場合はなおの事ないと困るものです。結婚式にまつわる風習として広く知られていますから、先に予定だけでも伝えておくといきなり招待状を送るのよりも簡単に予定を組むことができますし、予定のバッティングも起きません。
ちなみに、シンプルなテンプレートならばネットにたくさんありますので、もちろん自作することも可能です。これは特にはがきなどで格安に済ませたいカップルにはいいでしょう。デザインや内容なども多く、いろんなものを使うことができます。また、例文なども多いので、何を書けばいいのかわからないというカップルでも簡単に作ることができるでしょう。
これからいよいよ結婚式をする、というその前の気分を盛り上げてくれるのがセーブ・ザ・デートです。また、ぜひ出席していただきたい人にこそ案内をすることで、ますます結婚への意志が伝わるようになります。あまりなれない習慣ではありますが、先に予定を入れておいてもらうのもゲストにはありがたいことですし、新郎新婦も嬉しいものでしょう。早く報告をするためにも、先々の予定を入れておいてもらうためにも、ぜひ取り入れてみたい習慣ですね。